横浜市営地下鉄ブルーラインで6日に起きた脱線事故で、横浜市交通局は11日未明、湘南台駅に暫定的に止めていた事故車両を車両基地へ移動した。これにより、ブルーラインは11日始発から、5日ぶりに通常ダイヤでの運行に戻った。
6日早朝の事故後、湘南台―踊場(おどりば)間で運行を見合わせていたブルーラインは10日午前10時、全線(湘南台―あざみ野間)で運転を再開した。ただ、10日は事故車両の移動が間に合わず、湘南台駅の2番線に暫定的に停車させたため、運行本数が多い夕方のラッシュ時は、全線運行と、踊場―あざみ野間の折り返し運行を交互に行った。
市交通局は11日未明、事故車両を上永谷駅近くの車両基地(横浜市港南区)まで、別の6両編成の列車が引っ張る形で約1時間かけて搬送。湘南台駅の2番線が利用できるようになった。
事故は6日早朝、横浜市泉区の下飯田駅近くで起きた。湘南台発あざみ野行きの始発列車(6両編成)が脱線。市交通局は、6日未明に「横取り装置」と呼ばれる保守作業用の器具を線路上に置いて作業をした後、作業員が取り外すのを忘れ、同装置に列車が乗り上げたのが原因とみて詳しい状況を調べている。(武井宏之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル